ホームページ / 介護のノウハウ / 認知症介護 / 認識障害の症状事例
カイゴジョブ
認識障害の症状事例
認識障害の症状事例

認識障害の症状事例

認知症は、記憶の障害のようなあらゆる障害が発生するため、正しく認識することが難しくなります。
現在の自分の状況が把握できない、時間の認識などに障害が生まれると、しばしば現実にはない出来事や事柄を判断して頭の中で思い込み、訂正できない状態に陥ります。
いわゆる妄想状態に陥ります。
妄想の対象が、もっとも身近にいて、いつも世話をしてくれる方になることも少なくありません。
妄想の内容は基本的に、自分は何らかの被害を受けている、嫌われていると考えてしまうことがほとんどです。

ですので、いつも身近で世話をしているのに、本人はひどいことをされていると思い込まれてしまうことがあるということです。
認知症において非常につらいことの一つで、とてもショックを受けるかもしれません。
例えば、物を置いたとか、渡したという記憶がないことから、物を取られたという妄想、人物誤認から来る全くの作り話を、ほかの人にすることもあり得ます
様々な障害があると客観的に理解できれば、どのような手助けが必要で、何が欲しいのかを上手く伝えられますが、自分でも把握できていないために起きることです。
本人はどういう助けを必要としているのかを、上手く察知して解決してあげてください。

物を取られる妄想

財布を探してあげて「ここにあったよ」と持っていけば「何でそんなところに隠したんだ」と怒られる、勝手に契約などをしないように話し合い、通帳を預かったのに「盗まれた」と訴える。
このようなことがしばしばあります。
認知症には記憶の障害がつきものですが、ただ無くなった、置き忘れたというだけではなく、客観的に理解できないこともあります。
「誰かがとった」と信じてやまないということもあるのです。
いわゆる、物とられ妄想という状態です。

上記のはきっかけがある例ですが、特に本人のものについて何もしていないある日のことでも、いきなり泥棒呼ばわりをされたり、突然「盗まれた!」と食って掛かられることがあります。
これは介護者にとっては非常に大きなストレスとなり、とても苦しいものがあると思います。
当然、このようなことが何度も起きる可能性もあります。
生活環境、嫁姑関係はもちろん、財産にまつわる親子関係から現れているとも考えられます。
デイサービスやショートステイなどを使って気分転換するように環境を変えてみたり、自分を守るためにも思い切って本人と距離を置くことも考える必要があります。
程度が重くなると妄想から興奮状態になり、介護者に向かって手を挙げるようになることもあります。
この場合では薬物療法などを行う必要があります。
負担になっていると感じたら、体を壊して介護が出来なくなる前に、早めに対策をすることが大切ですよ。

見捨てられている、いじめられている、毒を盛られているなどの被害妄想

「みんなで私のことを施設に入れようとしている、殺そうとしている」と思い込んでしまい、手に負えなくなることもあり得ます。
物取られ妄想などもそうですが、本人の中で被害などがあると確信している場合には、理路整然とした説明、説得などはほとんど役に立ちません。
このような被害妄想は、どちらかというと認知症が軽度の時に起きたらとても詳しい内容を訴えます。
本人のことを知らない人が聞いたら本当にそんな目にあっていると信じてしまいそうなほどです。
例えば、リアルなエピソードを交えながら、食事に毒が入れられているなどです。

ただし、認知症が進むと妄想の内容も支離滅裂で、漠然としたものになりやすく、本人の中でも妄想の確信が薄まるとされています。
もしこのようなことが起きたら、信頼関係のある同居していない親族や近所の方、親しいケアマネジャーの方やデイサービスのスタッフ、ヘルパーさんなどの第三者に話を聞いてもらうのがおすすめです。
聞いてもらうときには、本人の妄想を肯定して信じるのではなく共感するような感じで、「そんな風に感じるのはつらいね、切ないね」という風に聞くようにお願いしましょう。
もしこれでも気分が晴れず、頑固に妄想が続く場合は専門医に相談してください。

存在しないものが見える、鳴っていない音が聞こえる

認知症では、幻視や幻聴といった、幻覚がおこることもあります。
例えば「そこの子供にお菓子でもあげて」「外に親せきがいるから迎えに行かなきゃ」などです。
このような症状は夜中にせん妄(妄想から幻覚を見て、興奮している状態)を起こしたときにおこりやすくなっています。
このせん妄が数日にもわたって毎晩続くようであれば、その原因を取り除く必要があります。
考えられることは服用している薬の加減が町がっっている、脳血管障害などが起こっている、急激にン環境が変化したことなどが考えられます。
入院した夜のせん妄を起こして大事になることもあるようです。
何日も続くようであれば、病院に検査しに行きましょう。

せん妄が起きたときは、安全を確保することを第一に行います。
窓から外に出ようとすることもあるため、あかないようにする対策も良いと思います。
せん妄は意識障害の一つなため、朝には全く覚えていません。
明らかな原因がない、分からないというときには、うつ状態の様に薬物療法の対象となります。
ちなみに、幻視が何度も見られるという、レビー小体型認知症というものもあります。
これは手の震えや歩行障害といったパーキンソン症状を伴うのが特徴で、この場合だと幻視で見たことをはっきりと覚えていて、説明することができます。
レビー小体型認知症では非常によく効く薬が開発、実用化されているためすぐに専門医に相談してください。

作り話をする

妄想のことなど、実際にはやっていないことをやっているかのようにほかの人に自慢げに話すということもあります。
妄想は現実を取り違えたり、誰かにとられたと思い込むということなどがありますが、それをほかの人に話すのです。
「ご飯を全然食べさせてくれない」「同じものばかり出てくる」「ほとんど外出できない」など、足腰がしっかりしていて身なりも普通の、初期の段階でこのように言われると、言われた方は信じてしまってもおかしくありません。
この作り話という症状は、主にアルツハイマー型認知症の大きな特徴で、抜けている記憶を補うように、繕うようにすることが多いといわれています。
本人に問いただしてみると、「そんなことは言ってません」としらを切ろうとします。

もしこの症状が現れたら遠慮なく近所の方や親せきの方、親しい方に知らせて、作り話をするようになったかもしれないと一言伝えておく以外手はありません。
恥ずかしいし迷惑になるから、ケアマネジャーやヘルパーさんなど最低限の方にしか伝えたくないということもありますが、いずれわかることです。
かしこまって家を尋ねて事情を説明しなくとも、ゴミ出しなどで、ふと会ったときにそれとなく簡単に伝えるだけでも効果はあります。
これをしておくと作り話の対応以外にも徘徊などの様々な場面で役に立ち、とても助かります。
近所さんのなかには他人事ではない家もあると思います。
留守中などに何かあった時のためにも、恥ずかしがらないで伝えるようにしましょう。

嫉妬妄想

ものを取られる、見捨てられたという妄想もありますが、人物誤認などから嫉妬妄想を起こすこともあります。
例えば近くに夫がいなかったら、ほかの女性と遊んでいる、別室で寝ている際には夫の方に毎晩女性がいるなどと思い込むようなことです。
これは記憶障害ではなく、このような妄想から認知症が始まる可能性もあるのです。
また、このことはアルコールの摂取や、それまでの実際の夫婦の関係性などとは必ずしも関係、一致せずに起きていると考えられています。
家族に愚痴る、訴える程度ならそれほど問題はないかも知れません。

しかし、疑いの目を向けている夫や妻などを厳しく責めたり、手をあげたりといったことがあれば放置せずに医療機関を受診してください。
まずは家族などの第三者と話をしてみて「本当に愛してるんですね」「疑ったり責めるのは本当につらいでしょうね」などと気持ちを受け止めてあげてください。
デイサービスを利用して物理的に離れる時間を増やして、気分転換をするなども良いと思います。
様々な工夫を凝らしても変化がなく、頑固に嫉妬しているようであれば、薬物療法などの検討も必要になりますので、専門医に相談してください。

きらケア派遣

注目の記事

徘徊の症状事例

徘徊の症状事例

徘徊とは、ご存知の通りそこら中 …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です