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認知症発症者の施設介護利用
認知症発症者の施設介護利用

認知症発症者の施設介護利用

認知症の人の介護を続けるのが難しくなったとき、自宅以外の受け入れ先を探す必要があります。認知症の場合、必要な介護が受け入れられる施設を選びます。入居時点では自立した生活が可能であっても、症状が進めば身の回りのことを自分でこなすのは困難になります。入居条件に合わなくなると退去しなければならないため、数年先を考えて住み替え先を考える必要があります。
一般的な受け入れ先として、介護保険の「施設介護サービス」が挙げられます。具体的には、老人福祉施設、老人保健施設、認知症高齢者グループホームが挙げられます。他に、介護付き有料老人ホーム、介護サービス付きの高齢者向け賃貸住宅もあります。介護保険施設以外については、入居条件が施設によって異なるので事前に確認しておきましょう。

介護保険施設の種類と内容

介護保険施設への入所は、介護保険が適用される介護サービスの一種です。民間の施設よりも費用が安く、所得が低い場合には軽減措置が適用されます。介護保険施設には3種類あります。
1つ目は特別養護老人ホームです。介護なしで日常生活を送ることが難しい人が対象です。希望者が多いため、順番待ちになるケースがほとんどですが、症状が重いことや家族がいない人などは優先的に入所が認められる場合があります。
2つ目は介護老人保健施設です。病院での治療の後、自宅に戻るために療養やリハビリを行います。原則として3か月から6か月の間入所します。
3つ目は介護療養型医療施設です。病院での長期療養が必要な人を受け入れていますが、廃止される予定です。介護療養型施設の受け皿として、介護保険施設、介護老人保健施設の一種として新設されている介護療養型保険施設があります。

認知症高齢者グループホームとは

認知症高齢者グループホームは、正式名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。要支援2以上と認定された認知症の人のための施設で、介護保険施設と同様、介護保険サービスの一つとして利用することができます。入居が認められるのは、認知症と診断された人だけです。地域密着型サービスであるため、利用者は施設所在地の市区町村の住民に限られます。
グループホームの特徴として、介護スタッフとともに、少人数の利用者が共同生活を送ります。介護を受けると同時に、家事など入居者ができることを生かしながら暮らすシステムになっています。家庭的な環境で、きめ細かいケアを受けられるため、認知症の症状の緩和にもつながります。ただし、暴力を振るうなど周囲に迷惑をかける行動が見られる場合、退去することになる場合があります。同様に、共同生活が難しくなったり、長期入院したりする場合も退去することになります。
契約前に退去の条件や受け入れ先などについて確認しましょう。

介護付き有料老人ホームとは

有料老人ホームは民間施設です。よって、要介護度に関わらず入居が可能です。認知症の人の住み替え先として「介護付き有料老人ホーム」が挙げられます。看護・介護スタッフやケアマネージャーなどが所属しており、入居者は介護を受けながら暮らすことができます。
介護サービスには介護保険が適用されますが、家賃などや介護保険施設と比べると高めに設定されています。契約時に高額の入居一時金が必要なところもあります。
介護付き有料老人ホームには「一般型」と「外部サービス利用型」の2種類があります。一般型では、ケアプランの作成から介護までのすべてをホームが行います。一方で、外部サービス利用型についてはホームが作成したケアプランに沿って、外部スタッフが介護をします。
契約前に認知症ケアの内容について確認してください。有料老人ホームは認知症専門の施設ではないため、十分なケアが受けられない可能性があります。また、症状が進むと居室の移動や退去を求められることがあります。

高齢者向け賃貸住宅とは

最近、高齢者向け賃貸住宅が増えています。入居を高齢者に限定しているのが特徴です。高齢者向け賃貸住宅には、一般の賃貸住宅に近いところから有料老人ホームのようなサービスが受け入れられるところまで、さまざまなタイプがあります。入居の条件、サービスの内容、費用なども事業者によって異なります。認知症の場合、入居時に自立できたとしても、症状が進むため、住み替え先として介護付きの物件を選ぶ必要があります。
高齢者向け賃貸住宅は都道府県に登録されています。自治体の窓口やインターネットで情報を得ることができます。賃貸住宅の入居者には借家人として住み続ける権利があるため、強制的に退去を求められることはありません。
介護サービスの有無、内容、質によって住み続けることが難しくなることがあります。多くの物件の情報を集め、介護サービスの内容などを十分に検討する必要があります。

住み替え先選びのポイント

介護保険施設または認知症高齢者グループホームへの入所は、介護保険が利用できる介護サービスのひとつと位置付けられています。入居を希望する場合、まずケアマネージャーに相談しましょう。希望を伝えて複数の入居先の候補を挙げてもらいます。複数の候補の中から十分に比較検討して、本人に合いそうなところを選びましょう。ただし、有料老人ホームや高齢者向け賃貸住宅に住み替える場合は、家族が自分で情報収集する必要があります。
入居先の施設の候補を絞ったら、実際に施設へ行き、内部を見学します。見学する際、次の点をチェックしてください。

1.広さや間取り
2.通路の広さや手すりの有無
3.整理整頓や清掃が行き届いているか
4.浴室やトイレは清潔か
5.入浴時はプライバシーに配慮してもらえるか
6.食事のないような盛り付け、味、食器類
7.食事の介助の仕方と食事時の雰囲気
8.スタッフの入居者への接し方
9.スタッフの身だしなみやことばづかい
10.入居者の身だしなみや表情

疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。認知症の場合、周辺症状が出てくると、退去を求められることがあります。退去を求められる条件など具体的に質問しましょう。

施設などに住み替え後の家族の役割

認知症の人が介護施設などに住み替えてから、家族はこれまでと違う形で介護に関わります。本人の不安や孤独感を和らげることを心がけましょう。そのためには、家族が住み替え先に足を運び、一緒に過ごしましょう。住み替え直後は、身内で協力し合ってこまめに訪問するようにすることで、寂しい思いをさせないようにします。新しい環境での本人の様子だけでなく、住み替え先の設備やサービスの内容などをチェックすることも重要です。
面会で気になったこと、本人の不満・要望があれば遠慮せずに施設側に伝えます。すべての要求が通るわけではありませんが、話し合って改善を図ってください。
また、家族が入居者の暮らしぶりを気にかけている姿勢を見せることにも意味があります。施設側にとって、入居者の家族は入居者を支えると同時に、施設を評価する人です。そのため、サービスの向上につながることにもなります。

認知症サポーター100万人キャラバン

認知症サポーター100万人キャラバンとは、認知症の人や家族が安心して暮らせるまちづくりを目指して認知症のサポートを行っている組織です。住民・職域・学校などで行われている「認知症サポーター養成講座」を受講すると、「オレンジリング」が渡されます。このオレンジリングを付けた人が認知症サポーターの人です。
講習で学んだことを日常生活の中で生かし、認知症の人や家族への支援を、自分にできる範囲から始めます。サポーターは、まちで困っている認知症の人を見かけたら、養成講座で学んだ適切な接し方を実践し、危険を回避させるサポートをします。
「認知症サポーター養成講座」は職場や地域で受講希望者が10人集まればキャラバンメイト(講師)が出張して講座を開講します。講座や約90分で費用は無料です。
最後に、認知症サポーターの心得をまとめます。

1.認知症に対して正しく理解し、偏見を持たない。
2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分でできることから実践する。
4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携・ネットワークを作る。
5.まちづくりを担うリーダーとして活躍する。

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