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認知症介護
認知症介護

認知症介護

私たちは、食べるもの、着る服、髪型を自分で決め、出かける先なども自分で決めることができます。
どこの学校に入るか、どの仕事をするか、と言ったことも自ら決めることができます。
これは自己決定と呼び、日常生活において様々なことを、自らの意志で決めるという意味です。

しかし、認知症高齢者は、この自己決定が難しくなります。
様々なことを家族や介護者などにゆだねなければ、何もできなくなるのです。
自分たちとは違う、仕方のないことだから、自分たちやほかの高齢者とは同じことは出来なくて当然と決めつけて、行動を強く制限をしたり、プライバシーを尊重しなかったりといったことがたくさん見受けられます。
たとえ認知症だとしても、認知症ではない方たちとできるだけ同じように生活する権利があるのです。
今、私たちが認知症高齢者になったとしたら、と考えてみて下さい。
将来、認知症になる可能性は、誰にでもあるのです。

当たり前のことの大切さ

毎日変わらずに「当たり前」の日々の繰り返しとなっている方は、結構多いと思います。
その日々がしばらくの間は保障されているという方もいると思います。
毎日仕事や学校に行って帰ってくる、休みの日は家で休むなどです。

また、当たり前の生活とは、多かれ少なかれ自らが作り上げてきたプライドというものが存在します。
認知症に限ったことではありませんが、ある病気や突然のことを受けただけで、様々な制限や制約を受けて、当たり前が当たり前でなくなることは往々にしてあります。
そのような人たちの当たり前の生活に少しでも近づけるため、介護の際には知恵や愛情などを十分に注いで、援助して行きましょう。

高齢者の体の変化を、自らの体と比べながら把握する

認知症では体の痛み、異常、不具合を正確に訴えることが難しくなります。
当然、認知症にかかわらない、加齢現象による変化、痛みも現れますので、合併症の発見なども大幅に遅れやすくなります。
これはつまり、病気に頻繁にかかりやすいということです。
かかったとしても見つけることができず、重症化しやすいのです。

そのためには、自分自身の体も大切にいたわることが重要です。
自分の体を大切にできれば、お年寄りの体にも優しく、変化に気付けるかと思います。
お医者さんのように詳しくなるということではなく、自分の体を大切にすることで些細な変化も発見、対応できるようになります。
同時にお年寄りの体の状態にも気付くようになると思います。

時代を知る

現在、戦争を知る高齢者は少なくなってきていると言われていますが、それでもかなりの方はリアルタイムで経験しているものです。
戦地ではなくとも、戦後の混乱期、高度経済成長などの中で生きてきたことは間違いありません。
これは、現在の私たちが生きてきた時代とは比べ物にならないほど目まぐるしい変化の中で生きてきたということです。
その人が生きてきた歴史、個人的な経験を聞いて、知ってみると、意外と介護においても役に立ちます。

認知症でも昔の記憶、小さいころの記憶はかなりはっきりと残り、話せる状態ならとても正確に話せると思います。
介護の際には昔の話をして、思い出させながら生活してみるとスムーズに事が運ぶことがあります。
例えば小さいころに遊んでたゲーム、遊び、好きな食べ物などを聞いてみるなど、戦争のことに限らずに様々なことを聞いてみましょう。
思わぬ発見があるかもしれませんよ。

共感する

認知症の方は自分の世界の中で生きているとされています。
ですが、私たちも私たちの世界があり、その中で生きていると思います。
ただ、私たちは法律やマナーなど、社会通念、規範の中で生きています。
認知症の方はそのような世界とは全く違うことが多いです。
お互い違った世界で生きる人間が、真正面から向き合って、密接に関わるところが認知症介護の現場です。

当然、言い合いやトラブルも後を絶ちません。
記憶障害で食べた直後なのに「食べていない」と言い張る方に向かって「さっき食べたでしょ」と言うのは、当たり前のことです。
反対に「じゃあ何か食べましょう」と言ってその方の世界で対応することもできます。
介護者は、片や認知症の方の世界に肩入れしつつも、片や客観的な自分でいる、というバランスが非常に大切です。
自分自身、そのほかのことを客観的に見ながらも、認知症の方の世界にも肩入れするのがおすすめです。

私たちも高齢者になっていく

私たちも、生きていればこのまま年を取っていきます。
老いるということを受け入れ、自覚したら、少しでも長く自分らしくいられるように、人として認めてもらえるような介護者と出会いたいと思うはずです。
そのためには、介護者一人一人が自らも老いるということを自覚するのと同時に、次の世代へそのようなものの見方を伝えていくことが大切です。
つまり、自分自身が安心して老いていけるための環境作りを、真剣に考えていく必要があるのです。
そのためには自分の子供だけではなく、兄弟や親戚の方、さらには近所の方なども巻き込んで、一緒になって進めていくのがおすすめです。
自分が老いたとき、現在のような病院、施設で介護を受けたいと思うでしょうか。

チームで働く

認知症のケアは、一人でできるものではありません。
家族だけで在宅で介護した暁には飛び込みで入所をしたり、ケアマネージャーを訪ねた際にはすでに疲労困憊、精神的にも限界ということがよくあります。
ケアマネージャーや施設、病院に頼るのは最後の手段などとお思いではないでしょうか。
何が何でも、私たちで頑張ると思うのは、自分と家族だけではなく、認知症の方本人の負担にもなってしまいます。
ですので、ケアマネージャーや役所、近所の方でも良いので、出来るだけ早いうちに相談してみましょう。

あなたは一人ではなく、その地域のコミュニティにいる一人です。
外に目を向けてみると、助けてくれる方、困っている方を助けたいという方は意外といます。
介護に携わる者が生き生きとしたら、家族などの介護者、認知症の方本人も生き生きとしてきます。
また、介護の仕方によってはストレスとなって様々な症状の引き金、加速の原因となりますので、認知症の方のありようは介護の仕方を映し出すと言われています。
あなたの介護が、その方ありようになるのです。

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