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認知症介護にあたる介護者自身のケア
認知症介護にあたる介護者自身のケア

認知症介護にあたる介護者自身のケア

認知症は介護する家族にとってとてもつらい病気です。なぜ、認知症は他の病気と比べて介護の負担が大きくなるのでしょうか。主な理由として次のようなことが挙げられます。
まず、介護者のストレスが多いことです。認知症になる前の本人を知っているので、家族にとって「もっとしっかりしてほしい」とか「わがままを言う」と腹が立つことがあると思います。このような言動もすべて病気が原因で、本人の意志で改善できません。
次に、「認めたくない」という思いです。病気を受け入れられないせいで、本人や家族にきつく当たることがあります。
次に、回復への期待が持てないことが多いことです。薬物療法など有効なケースが多くないため、症状が重くなることを覚悟して長期の介護を続けなければなりません。
次に、意思の疎通が難しくなることです。認知症になると、コミュニケーションをとるのが難しくなります。介護だけでなく、日ごろの接し方にも悩まされます。
次に、周囲の理解を得にくいことです。認知症はかなり症状が進むまで身体的な症状が現れません。周囲に介護の苦労を分かってもらえないことがあります。
おわりに、本人が認知症になったら、家族が受け入れることが大切です。また、家族以外の助けも不可欠です。必要に応じて援助を求めるためにも「病気だ」と割り切ることが大切です。

家族で役割分担を決めて協力する

認知症の介護は数年以上続くと言われています。症状が進むと、コミュニケーションを撮るのが難しくなり、少しの間でも目を離せなくなることがあります。そのため、一人で介護するのは難しくなります。初期の段階から、家庭内での介護は家族で協力し合って行うようにしましょう。
家族ではあるものの、多くの場合、同居している家族に負担が集中してしまいます。一人ひとりが「できることをする」のは可能で、認知症が分かればすぐに家族で役割分担の話し合いをしましょう。
具体的な分担として、次のようなことが挙げられます。外出時の付き添いです。付き添いが1人だけでは不自由なことがあるので、付き添いの人数が増えると負担が軽くなります。
家族の中で事務手続きなどを行う人を決めます。介護保険の手続きなどを中心になって行い、保険関連の相談に対応する人を決めます。
介護者の話し相手になります。ストレスを抱えている介護者にはストレスが溜まっています。ストレスを吐き出す場所が必要で、話し相手になりましょう。
認知症の人を預かります。本人が自宅以外の場所で生活するのを嫌がらないなら、短期間でも預かります。
短時間でも介護を交代します。中心となる介護者には自由時間がほとんどありません。数時間でも変わりましょう。
外出時の車での送迎です。症状が進むと、電車などで移動することが難しくなります。移動する時は車が必要になります。

無理をしない介護をめざす

認知症の介護は24時間体制です。介護者は認知症の人のペースに合わせざるを得ないため、介護を続けると体にも心にも疲労がたまってきます。介護者が高齢の場合、介護疲れやストレスから体調を崩す人が少なくありません。「共倒れ」や「介護うつ」を防ぐため、「無理をしない介護」を心がけましょう。
「無理をしない介護」のために、次のことを実践しましょう。完璧をめざさない、自由時間を確保する、疲れる前に休む、不満をためない、家族に遠慮しない、趣味を持つことが挙げられます。
介護をする際、「できなかったこと」や「するべきこと」を気にするのはやめて、「1日の中で本人が喜んだり笑顔になったりしたことが1つでもあればよい」と、考えましょう。介護者が無理をしてすべて背負い込まないで、周囲に遠慮なく協力を求めましょう。

割り切ることも大切です

症状が進むと、認知症の人との接し方に悩まされることが多くなります。優しく接したいとは思っていても、家族であるという遠慮のなさから、ついついきつい言葉をかけてしまうことがあります。認知症の人と暮らす場合、家族の側が「意味のないことはしない」と割り切ることが重要です。
叱ったり説得したりしても、症状の改善につながらないので、「病気のせいで理解できない」ということを受け入れ、叱ることをやめるようにします。同様に、妄想や幻覚にも否定せず調子を合わせるといいでしょう。
また、認知症と診断されたら近所の人にも知らせましょう。迷惑をかけないためにも重要なことで、介護の愚痴を聞いてもらえるようになります。

正しい介助技術を学ぶ

認知症の人を自宅で介護する場合、介護に関する知識や技術がない人が介護者となるケースがほとんどです。食事、着替え、入浴など、それほど難しくないように思えますが、自己流の介護がかえって認知症の人に不快な思いをさせていることがあります。また、入浴などについては正しく行わないと、介護者の体に大きな負担がかかってしまう可能性もあります。
介護の効率アップとストレスの軽減のために、介護技術の本で基本的なことを学びましょう。外部の介護サービスを利用している場合、介護スタッフにやり方を教えてもらいましょう。

在宅介護サービスを積極的に利用する

認知症の介護には、家族以外のサポートが欠かせません。積極的に利用したいのが、介護保険の対象となる公的サービスです。介護保険の申請をし、要介護(要支援)と認定されれば、各種サービスを利用できるようになります。
大きく分けて、在宅介護サービスとデイサービスの2種類があります。まず、在宅介護サービスについて紹介します。自宅を訪問してもらうもの、本人が通うもの、施設に短期間宿泊するものがあります。家族やケアマネージャーと相談して、利用するサービス内容や頻度を決めます。
通うタイプのデイサービスを利用する場合、本院が行きたがらないことも珍しくありません。しかし、「嫌がっているから」と割り切らないことが大切です。通うことで介護者の負担を軽減するだけでなく、本人にとって刺激になることが多いです。通所に慣れるまでは家族が同行するなど工夫をしましょう。

家族が介護に無関心なとき

家庭での介護は家族や身近な親せきで協力し合うことが理想です。実際には、家族の十分なサポートが得られないことも少なくありません。介護に協力しない身内もいます。介護に協力しない身内がケアの仕方を批判したり、中傷したりする場合があります。
介護者のストレスを増やさないために、身内と十分に話し合うことが重要です。話し合うことで、認知症が病気であること、介護の仕方、今後の見通しなどについて共通の認識を持ちましょう。介護者から話しても効果がない場合、医師やケアマネージャーと話し合う機会を作りましょう。
身内から協力を得られない場合、地域の家族の会に入会する方法があります。集まりに参加することで同じ立場の人と悩みや不安を分かち合ったり、電話相談に乗ってもらったりすることができます。

介護に限界を感じたら

認知症の介護は、心身に大きなストレスがかかります。家族の協力や外部のサポートがあっても、介護を続けるのが難しくなることがあります。介護者が我慢をするのはやめて、限界を感じたら介護施設への入所も含め、介護の仕方の変更を考える必要があります。
介護に限界を感じる例として次のことが挙げられます。介護者が体調を崩した、運動機能が極端に低下した、認知症以外の病気にかかった、家族環境の変化、行動・心理症状が悪くなることです。
介護がつらくなったら、まず医師やケアマネージャーに相談します。専門家の立場から今後の介護についてアドバイスをしてもらいます。
介護施設への入所も否定的にとらえないことも重要です。家庭での介護については、認知症の人の安全や健康を守ることができないことがあります。入所したら、こまめに面会に行くことで認知症の人を支えましょう。「介護の放棄」と否定的にとらえないことが重要です。

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