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認知症の理解
認知症の理解

認知症の理解

認知症とは、簡単に言うろ痴呆のことです。
痴呆という呼び方が、その方の尊厳を尊重していない、ふさわしくないということが理由で、2004年に認知症という病名になりました。

現代は、要介護認定を受けた方の半分以上が認知症によるものとされています。
数で言えば200万人を超えるとされ、これは65歳以上の12から13人に一人の割合と言われています。
さらに、認知症とは加齢とともに進行しますので、歳を重ねるにつれて割合も増えていきます。
65歳から69歳ではおよそ1%程度にとどまりますが、80歳以上では20%以上もの方が認知症とされています。

認知症はとても身近にある「病気」の一種です。
一度成熟しきった知能が、様々な病気、老化などによって一時的ではなく持続的に低下してしまい、生活や仕事に影響を及ぼすというのが認知症です。
つまり、認知症は様々な原因によって引き起こされるものです。
歳をとったというだけでかかるものではありません。

認知症の診断は、一定の国際的な基準が設けられています。
日本もこの基準に従い、認知症かどうかが診断されます。

ただ、認知症と診断されるだけでは意味がありません。
認知症の原因となるものを治す必要があります。

ですので、早期の受診を行うことが何よりも重要だということです。
認知症を引き起こした原因によって治療法が大きく異なるのです。

認知症が疑われる時にチェックすべき項目

もし、認知症の疑いがあるというときには、このような項目でチェックしてみてください。
このようなことを、現在と1年前とで、変わらない、悪くなった、凄く悪くなった(出来なくなったなど)、の3段階で比べてみましょう。

・今の曜日、月がわかる
・これまでと同じく、家までの道などがわかる、覚えている
・自分の住所、電話番号を覚えている
・ものがしまわれている場所を覚えている
・ものが普段しまわれている場所にしまわれていないとき、見つけることができる
・洗濯機の使い方、テレビの使い方が分かり、使いこなせる
・自分の力で着衣ができる
・買い物をするときに、きちんとお金を払える
・体の具合が悪くなったなどは思わないのに、活発に行動しなくなった
・読んでいる本、見ているテレビ番組の内容の道筋が分かる
・手紙を書いている
・数日前にした会話の内容を自ら思い返せる
・数日前にした会話の内容を思い出させようとしても難しくなった
・会話の途中で言いたいことを忘れるようになった
・会話の途中で、最適な言葉、単語が出てこなくなった
・身近な、よく知っている人の顔が分かる、その人たちが現在どこに住んでいるか、仕事は何をしているかが分かる
・最近のこともすぐに忘れるようになった

以上の項目を、変わらない2点、悪くなった1点、凄く悪くなったが0点で点数化し、合計点数を出してみてください。
総合点数が24点以下の場合は、認知症の疑いがあると考えても問題ありません。
ただし、あくまでも簡単なチェックリストですので、認知症かどうかの診断をするというわけではありません。
もしかしてと思ったらすぐに医師に相談したり、相談窓口に問い合わせましょう。

認知症の症状

認知症でみられる症状には、2つの種類があります。
それは中核症状と、周辺症状です。

中核症状とは、何度も同じことを聞き直す記憶障害、現在の時間、場所の感覚が分からなくなる見当識障害、周囲の状況が把握できない判断力障害、言いたいことの最適な言葉が出てこない、相手の言っていることが理解できないといったことが該当します。
また、計画や段取りを決められない、決めたとしても実行できないといった実行機能障害(遂行機能障害)などもあります。

中核症状は、認知症が進んだ時に現れるもの、それほど進んでいない軽度の時に現れるものの二つがあるため、認知症かどうかを診断する際、そして認知症の軽度か重度かを診断するのに用います。

もう一つの周辺症状とは、中核症状から二次的に起こる症状のことです。
例えば、時間や場所の感覚がつかめない見当識障害により、家の近くの外なのに帰ることができずにうろうろするという、徘徊の症状が出ることがあります。
そのため、周辺症状は認知症が重くなるにしたがっていくつも出てくるものですが、認知症の重い軽いには関係しません。
目立った周辺症状があったとしても、認知症が重度になっているということにはなりません。

詳しいことは後述しますが、物を取られたという妄想は認知症の程度が軽い時に出やすいといわれています。

この二つの症状は、認知症の何らかの原因がなければ起こりません。
ただし、どのような介護をされているか、本人の健康状態、心理状態はどうかといった環境で大きく変化します。
そのため、認知症の原因が同じだったとしても、人によって症状の現れ方が変わります。
これは周辺症状のことを考える際には特に重要です。

認知症を引き起こす病気

認知症は脳、体で起こった病気によって引き起こされます。
現在で判明している、認知症の原因となる病気は70以上あります。

65歳以上の方で最も多い原因が、アルツハイマー型認知症で、実に認知症の方の二人に一人がアルツハイマー型によるものと言われています。
このアルツハイマー型は20代、30代の方でも発症する可能性があります。

アルツハイマー型とは、脳の神経細胞の外、内に異常なタンパク質が貯まり、神経細胞の働きが止まり、数が見る見るうちに減ってしまうために起きます。
はっきりと原因が解明されているわけではありませんが、生活習慣、ライフスタイルなどによっても発症時期が左右されることが判明しました。
現在はアルツハイマー型の認知症であれば医学的な治療があり、早期の治療であれば進行速度を50%も遅らせることができます。

アルツハイマー型以外の原因は、脳こうそく、脳出血といった病気の後に認知症の症状が出る、血管性認知症というものです。
65歳以上の方は、それらのような脳血管障害を起こした人の4割で認知症が発症するといわれています。
これは脳血管障害の予防、つまり運動や食事を見直して、血液の流れをよくするなどといった生活習慣病予防が、血管性認知症の予防につながるということです。
血管性認知症の治療は、脳血管障害を直し、再発を防ぐようにするのが主な治療です。

また、脳の脳脊髄液の循環が悪くなることで起きる正常圧水頭症から認知症になる、頭蓋骨の下に血腫ができる慢性硬膜下血腫によって認知症になるなどもあります。
これらは外科的な手術による治療ができます。

さらに、甲状腺機能低下症や、ある原因で起きた貧血によって発症した認知症などは数が少ないものの、内科的な治療が可能です。
ですが、いずれにしても早い段階で見つけ、治療を実施しなければ元に戻らない可能性も大いにあり得ます。

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