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認知症に対しての介護(後編)
認知症に対しての介護(後編)

認知症に対しての介護(後編)

わかりやすい話し方を心がける

介護する家族にとって一番のストレスは認知症の人と意思の疎通がうまくいかないことでしょう。言いたいことを伝えるためには、家族の側が話し方を工夫する必要があります。
もっと注意したいのは叱るような言い方をしないことです。強い口調で話すと、叱られたと感じてしまうことがあります。話し方の基本は、ゆっくりと、穏やかに話すことです。高齢者は聴力が衰えていることが多いので、本人の近くで大きめの声で話すことも大切です。

不快感を与える態度に注意する

認知症の人とのコミュニケーションには、話し方と態度が大きな意味を持ちます。認知症の人は、症状が進むと複雑な話は理解するのが難しくなってくることもあり、相手の気持ちを感覚的にとらえることが多くなります。
心がけたいのは、穏やかな態度で接することです。イライラさせるようなことがあっても、怒ったりせかしたりするような態度はとらないことです。怒ったような態度はかえって気持ちが不安定になり、症状の悪化につながることがあります。家族としての信頼感を損なうような態度はとらないように心がけましょう。

認知症の人にも役割をもってもらう

認知症の人が暮らすグループホームでは、「自分でできることは、自分でする」のが原則です。認知症の人に何らかの役割をもち続けてもらうことは、症状の進行を抑えるのに役立つからです。家族がした方が早く済むことでも、手出しをせずにじっくりと取り組んでもらうことが大切です。
役割は危険がなければ何でも構いません。ただし、認知症の人にできるのは、すでに本人の身についていることだけです。趣味で道具が必要であれば、本人が使い慣れたものを用意しましょう。

尊敬と感謝の気持ちを忘れない

認知症の人の家族には、大きなストレスがかかります。とくに子どもが親の介護をする場合、健康だった頃を知っているので、認知症になった親を受け入れるのが難しいことが多いようです。しかし、親のイメージにこだわり続けるのは良くないです。かえって、認知症の人は気持ちが不安定になり、症状の悪化につながることが少なくありません。
まず家族が認知症であることを受け入れ、現状に合った方法でコミュニケーションをとる工夫をしていくことが大切です。日頃から心がけたいのは、認知症の人のこれまでの生き方をきちんと認め、尊敬や感謝の気持ちを持ち続けることです。

介護日記をつけてみる

認知症の進行に伴って、さまざまな気になる行動が見られるようになります。家族が知っておきたいのは、認知症であっても、行動には必ず理由やきっかけがあるということです。周りの人が困った言動と思っても、本人にとっては筋が通ったものである場合が多いことです。
認知症の人の気持ちを理解するためにおすすめなのが「介護日記」です。メモ書き程度で十分で、いつ、どんな状況で何をしたか、家族の対応をどう受け止めたかなどを気付いたときに書き留めておきましょう。ある程度続けて行くと、認知症の人の行動パターンが見えてきます。
また、介護日記は家族以外の人に病状を伝える資料にもなります。医師や介護の専門家に見せて相談すれば、より具体的で適切なアドバイスを受けることができます。

自宅介護に「回想法」をとり入れる

認知症にとって理解力などが低下してくると、家族との会話が少なくなってしまいます。そのようなときは現在のことではなく、過去のことを話題にしましょう。過去のことを話すことで脳が刺激され、懐かしい思い出で本人の気持ちも癒されます。こうしたやり方は「回想法」という心理療法の一種にあたります。認知症の進行を遅らせる効果が認められていますので、家庭でも積極的に取り入れましょう。
過去の話を聞くときは、まず、家族から質問します。認知症の人が答えやすいようにポイントを絞って具体的に聞くのがコツです。アルバムや思い出の品を見ながら会話を広げていくのもよい方法です。認知症の人のペースに合わせて、ゆっくりと話を聞きましょう。症状の改善が望めませんが、家族を語り合う時間を持つだけで気持ちの安定につながります。

失火や交通事故を防ぐ

自宅で認知症の人の介護をする場合、気を付けなければならないのが周囲まで巻き込む可能性のある失火や交通事故です。特に、初期から中期の間で、本人に認知症の自覚があってもまだ大丈夫と考えてしまいがちな時期で、家族が十分注意する必要があります。事故を問い詰めても意味がないので、家族の側が事故を避ける工夫をする方が確実です。
失火を防ぐために、暖房や調理器具を、火を使わないタイプのものに取り換えることが挙げられます。交通事故を防ぐためには、車を持たない、鍵を置かない、免許証を返納する方法が挙げられます。本人に納得してもらうためには複数で説得することが重要です。

環境をかえるときは慎重に

認知症の人がいちばんくつろげるのは、住み慣れた自宅です。健康であっても新しい環境に適応するのは大変なことで、環境の変化がきっかけで認知症の症状が進んでしまうことが少なくありません。急激な変化を避ける工夫が必要です。
少しずつ新しい環境に慣れてもらうために、グループホームであれば、ある程度の期間、通所介護を利用し、職員や環境に慣れてから体験入居をしましょう。ショートステイの場合も、最初はできるだけ短い日数から始めます。理容前にスタッフと話し合う時間を作り、認知症の人の病状や普段の様子、自宅での介護の仕方などを伝えておくようにします。また、受け入れ先の環境が合わない場合は、別の受け入れ先を探しましょう。

家族は介護のプロにならなくてよい

認知症の症状が進んでいくことは家族にとってもつらいことです。認知症という病気を理解していても、現実を受け入れるのは難しいです。コミュニケーションをスムーズにするには接し方のコツを知っておくことが役に立ちます。ただし、介護の専門家が認知症の人と上手に接することができるのは、現状を冷静に受け止められる他人だからです。家族は介護のプロになる必要はありません。自宅では家族ができる範囲のことをすればよいので、できない部分は外部の援助を利用しましょう。
認知症の介護には、家族全員の協力が必要です。いつも介護者だけで過ごすのは良いことでなく、信頼関係が崩れることがあります。他の家族や外部の施設などの協力を得て、介護の負担を分散する工夫も必要です。

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