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認知症に対しての介護(前編)
認知症に対しての介護(前編)

認知症に対しての介護(前編)

認知症と診断されたら介護保険を申請する

認知症と診断されたら、市区町村の介護保険窓口に申請します。これまで介護保険を利用している場合、ケアマネージャーに相談し、認定調査の再審査を要請することもできます。介護保険には7段階の要介護度区分があり、各段階に給付限度基準額が決められており、各種の介護サービスが1割の自己負担で利用できます。認知症になれば、肉体的・精神的負担は重くなります。介護保険を上手に利用して、専門職の協力を得ながら在宅での介護を続けましょう。
介護保険の認定の流れは次の通りです。まず市区町村の認定調査員が自宅及び入院・入所先へ訪問し、調査します。その際、認知症になってからの日常生活や介護で困っていることをメモでまとめて、正確に伝えます。
次に、コンピューターで1次判定され、主治医の意見を含めて2次判定が認定審査会で行われ要介護度区分が決まり、市区町村から通知されます。その後、ケアプラン・介護予防プランの作成が行われ、サービス担当者会議が行われ、介護サービスの利用が始まります。

介護保険のしくみ

介護保険は40歳以上の人の保険料と、国および市区町村の税金を財源とし、市区町村が実際の運営にあたります。介護保険を申請すると、市区町村が認定調査を行い、要介護度を決定します。この要介護度によって、利用できる支給限度額が決まり、介護サービスを利用します。利用者は受けたサービスの1割を自己負担で、事業者に支払います。ただし、要介護度の1か月の利用限度額が上限を超えた場合は、全額自己負担額となります。
介護サービスを利用できるのは、65歳以上の介護や支援を必要とする人、40~64歳の特定疾病のために介護を要する状態の人、認知症の場合は40歳以上からです。
どのような生活を送りたいかをケアマネージャーと話し合い、本人の体調や趣味・施行、家族を含むライフスタイルも考慮して、必要に応じて見直しを図りましょう

ケアマネージャーとの接し方

ケアマネージャーは居宅介護支援事業所に所属し、利用者や家族望む生活を実現するためにケアプランを作成し、サービス利用の調整や月1回以上の訪問(モニタリング)が主な仕事です。介護サービスを提供する事業者の情報提供、サービスを利用するときのアドバイス、サービスに問題があるときの相談を行います。経験豊富だからと任せっきりにしないで、利用者や家族が一緒に考えることがよいケアプランの作成の鍵になります。
認知症による中核症状と周辺症状を正確に伝えることが大切です。時間がないなかではとても緊張するもので、あらかじめ家族の側でこれまでの生活習慣・なじみの場所・人間関係など困りごとや悩み後をメモしたものを準備しましょう。

認知症の人が介護認定を受けるときの注意点

介護保険を申請すると、市区町村の認定調査員が自宅や病院・施設を訪問し、現在受けているサービスや本人の希望、家族の状況といった概況調査と「身体機能・生活機能・認知機能・精神と行動の障害・社会生活への対応・日常生活の自立度」などの基本調査を行います。
また、認知症の場合、身近な人には症状が出るが、他人には出ないなど、症状の現れ方が一定ではないため、訪問の日の体調によっては、要介護の程度が低いとみなされることがあります。実際と異なる判断をされるのを防ぐためにも、日々の介護の様子を記録し、調査員に見てもらいましょう。
判定された認定区分に不満があるときは、市区町村の窓口に連絡し、それでも解決しない場合は、都道府県の介護保険審査会に再審査の請求ができます。

認知症の人が利用したい介護サービス

介護保険の判定結果は2段階の要支援と5段階の要介護に区分されます。
介護サービスは「在宅介護」「施設介護」「地域密着型」の3つのサービスに分けられます。

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護は介護福祉士やホームヘルパーなどの介護専門職が自宅に来て、日常生活の世話をするサービスです。サービスには食事・入浴・トイレなどの身体介護、調理・掃除・洗濯などをできるだけ要介護者と一緒に行う生活援助があります。

通所介護(デイサービス)と通所リハビリテーション(デイケア)

デイサービスでは、食事・入浴などの世話、趣味やレクリエーション、簡単な機能訓練などのサービスを受けることができます。デイケアは、理学療法士や作業療法士などの指導に従ってリハビリテーションを行います。
いずれにしても、外出して人に会い、いっしょに楽しい時間を過ごすことは、症状の進行を穏やかにする効果があります。また、介護者にとっても、仕事を休まなくてよい、幼児をまとめて片付けられる、気分転換の貴重な時間を確保できます。

短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ)

ショートステイは介護者が病気になるか、数日間家をあけなければならないときに、特別養護老人ホームなどに短期間入所して日常生活の世話や機能訓練を受け、介護老人保健施設などで医療が受けられるサービスです。
一時的とはいえ、家を離れるのは要介護者にとって不安なものです。いつも使っているパジャマや枕、お気に入りの小物などを持っていき、少しでも家の環境に近づけましょう。また、宿泊費や食費は自己負担になるので、あらかじめ金額を確認しておきましょう。

地域密着型介護サービスを使って地域で暮らす

地域の介護サービスを受けながら、住み慣れた地元で暮らしていけることを目的に創設されたサービスです。市区町村が地域ごとに必要な介護サービスを決めることができるので、高齢者が多い地域、人口が極端に少ない地域または多い地域など地域の事情を考慮したうえで必要な介護サービスを提供できます。ただし、サービスが利用できるのはサービス事業者が所在する市区町村の住民に限られます。
認知症の要介護者は環境の変化や周囲の人の入れ替わりによって混乱し、症状が重くなることがあります。地域密着型介護サービスの中で「認知症対応型通所介護」「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」は認知症の要介護者だけ利用できるサービスです。

認知症の人はいつも不安を感じている

認知症の人は、症状の進み方、本人の性格、家族の接し方によって同じ出来事に対する接し方や反応は様々です。家族がきちんと知っておきたいことは、認知症になったからといって物事がまったく理解できなくなるわけではないということです。
初期であれば、認知症であると理解することができます。しかし、症状が進むとその自覚がなくなり、日常生活で混乱することが増えていきます。認知症の人と接するときは、本人の不安を和らげることを考えましょう。

認知症の人の「世界」を理解する

認知症の介護の大変さの一つに、認知症の人のコミュニケーションの問題があります。認知症が進むと、時間や場所、人物、現在の状況などを正しく理解することができなくなるため、伝え合うことが難しくなってしまいます。
認知症の人への対応への基本は、否定しない、叱らないことです。本人は叱られた理由が分からないため、行動の改善につながりません。叱られたことによる不快感などから不安定になり、症状が悪化します。介護者をはじめとする家族は、認知症の人の世界を理解し、おおらかに接することを心がけましょう。

症状が強く出る原因を知っておく

認知症の症状の現れ方は、病気の進行度だけでなく、環境や体調などにも左右されます。普段と比べて落ち着かないときは、原因を考えてみることも必要です。症状が強く出る原因として考えられることは、主に4つあります。
1つ目が健康状態です。体調がよくないと気持ちも不安定になりがちです。
2つ目が生活環境の変化です。引っ越しや同居する家族が関わることだけでなく、室内の模様替えや使い慣れたものを処分するなど、小さな変化がきっかけになる場合があります。 
3つ目は家族関係です。同居する家族同士、または家族と認知症の人の関係がうまくいかないと、認知症の人のストレスが大きくなります。
4つ目は認知症の人の役割が失われることです。介護者が何から何まで先回りしてやってしまうことは、認知症の人のためになりません。本人ができることは自分でしてもらうという姿勢が大切です。

症状のレベルに合った接し方を心がける

認知症の人は病気のために物忘れをするようになり、時間や場所、人物の確認ができなくなりますが、本来の知的レベルまで下がるわけではありません。特定の分野のことはきちんと理解できたり、健康的なころと同じような反応を示したりするため、介護する家族は適切な接し方が分からずに悩むことが多いようです。
認知症の人とのコミュニケーションをスムーズにするコツのひとつが、相手に合わせた伝え方をすることです。簡単な言葉で言いかえる、紙に書いて文字や図で示すことが挙げられます。まずは、認知症の人の様子を観察し、有効な伝え方を探ってみます。介護者が判断できない場合、かかりつけの医師やプロの介護士にアドバイスを求めましょう。

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