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記憶障害の症状事例
記憶障害の症状事例

記憶障害の症状事例

記憶障害は認知症の主症状となるものです。
記憶障害の程度と、認知症の進行程度はほぼ一致するといっても過言ではありません。

記憶障害は比較的わかりやすいものです。
・介護者(家族など身近な人)が言ったことをすぐに忘れる
・何度も同じことを聞いて来たり、言うことがある
・物をその場に置きっぱなしにする、置き場所を忘れる
・水を出しっぱなしにしたり、ガスを止め忘れたりする
・食事をとったことを忘れる
・同じものを何度も買ってくる
などがあります。

どれも年を取っただけで出てくるもの、老化によるものもあり得ますが、半年ぐらいの間に特に目立ってきたという場合には医療機関を受診するのがおすすめです。
以前はそういうことがなかったというときに急に目立つようになったというときも、すぐに医療機関に受診してください。

また、認知症が進んだ人に年齢を尋ねると「まだ嫁に行ってないぐらい」という返事が来ることもあります。
これは認知症がそれほど進んでいない人では、実年齢との開きは小さいとされています。

ちなみに、アルツハイマー型認知症は直近の記憶から思い出しにくくなるのが特徴です。
昔の記憶はエピソードごとにはっきりと保たれやすく、自転車に乗れるようになった、泳げるようになったなどの体で覚えた記憶ははっきりと思い出しやすく、最近あったことは思い出しにくくなるとされています。

そして、同じものを何度も買ってくるというときには、不審な契約書や銀行の通帳などに注意してみてください。
身に覚えのない契約書があったり、不自然な出費がある際には消費者センターに相談しましょう。
何度も繰り返される場合には、成年後見制度も活用してください。

介護者、家族が言ったことをすぐに忘れる

何かの頼みごとをしたのに、「そんなことは聞いてない」「本当にそんなこと言った?」と言って言い合いになるようなことが良くあります。
記憶障害なため、ついさっき、数分程度まえに頼んだことや聞いたことは全く覚えていないのです。

自覚が無く、聞いた、話したという出来事を全て忘れているため、ケンカ腰になることもしばしばあります。
そのようなときに言った言わないの言い合いをしても、ただ疲れるだけで、無駄に時間を消費するだけです。
出来事そのものの記憶をなくしているとあきらめましょう。
お願いしたこと、言ったことを忘れているというときには、同じことを伝えてあげる以外に対策はありません。

くれぐれも「全く世話が焼ける」と思って、日々イライラを募らせるのは辞めましょう。
自分にも相手にも多大な負担となり、疲弊してしまいます。
お互いにストレスを減らし、認知症の進行を遅らせるためにも少しづつ受け入れるようにするのがおすすめです。

何度も同じことを言う、聞いてくる

言ったこと、聞いたことをすぐに忘れ、さらに何度も繰り返すという行動です。
これは年を取っただけでも現れることがありますが、認知症の初期症状の代表的な例です。
これが半年ほどの期間で急に目立ったようになったら認知症を疑い、医療機関で診断を受けてください。

当然ですが、本人は何回も言ったり、聞いたりしているつもりは全くなく、今初めてのことと認識しています。
介護者は何度も受け答えしているため、ついつい「だからさっき・・・」と言ってしまいがちです。
しかし本人は「なんで?」と全く身に覚えがありません。
完全に記憶が抜け落ちてしまっているため、言っていない、聞いていないという言い合いになることもあります。

妻、夫などの身近な家族が介護をしているというケースでよく相談されるのが「些細なことで手を上げられて苦痛」というものです。
よく聞いてみると、何回も聞き返してきてイライラしながら「だから何回も・・・」と言ってしまい、言われた方はなぜそんなことを言うのか身に覚えがないため、手を上げるということでした。
これは、同じことを何度も繰り返し聞いてきて、いい加減にしてほしいから介護者の方から暴力を振るったということも多くみられます。

物をしまわずに放っておく、置き忘れる

物の置き場所が分からなくなる、出したものをしまわなくなるという症状です。
もし以前は全くそんなことが無かったという人にこの症状が現れたら年のせいと見過ごすのではなく認知症を疑いましょう。
これは認知症の初期症状の変化の可能性が高いです。

本人はなんとなく忘れっぽくなったという感覚にとどまり、自分の物忘れの程度がどれくらいかを自覚していないことがほとんどです。
なので、置き場所をきちんと決めておくなどの対策はしなくても良いと思いがちです。
また、置き場所を決めたとしてもその置き場所を忘れて住まう可能性もあるため、役に立たないこともあります。

さらに、大事なものはきちんとしまっておくようにするので、後から見つけることが難しくなりやすいものでもあります。
例えば印鑑などを他の人に見つからないように、タンスの奥、引き出しの奥にしまい込み、見つけられなくなるということが良くあります。
通帳などが見つからなくなって何度も再発行してはいませんか?

この症状が進むと、一つのものを終日で探し続けるということもあります。
銀行の通帳などの大事なもの、何らかのことに必要なものであれば一緒になって探すのも良いですが、それほど重要でもないものを探しているときにはあえてそのままにし、気の済むまで探させてあげるのも良いと思います。

水を出しっぱなしにする、ガスを消し忘れる

このような水やガスの止め忘れ、消しわすれは女性に多いとされています。
なぜかというと、家事は女性が担うことが多く、キッチンに立つことが男性よりも多いためです。
認知症が発症したとしても料理を作ろうとする気持ちは残りますし、介護の一環として介護者とともに料理をすることもあると思います。
以前と同じようにできなくなったとしても、台所に立って少しでも進行を遅らせようとします。
しかし、認知症になると同時に二つのことが出来なくなるため、消し忘れや止め忘れはしばしば起こります。

当然、介護者は「危ないからガスを使わないで」と注意しますし、注意を受けた介護者は委縮するため、自然と料理から遠ざかってしまいます。
ガスや水に出来るだけ触れず、ケガもしないように気を付ける必要があるということは、料理ですることはほとんどなくなりそうですが、やはり出来ることはやってもらい、役割を少しでも担ってもらう方が良い方向に向かいます。
家族によっては難しいことではありますが、是非おすすめしたいです。
また、日中に認知症の方を一人で家に残す必要があるため火事などが不安というときには、介護保険のサービスを利用することも視野に入れてください。

食事をとったことを忘れる

「ごはんはまだなの?」という問いは、認知症という言葉よりも前からあったかと思います。
痴呆、認知症のの最も典型的な例として有名なこれは、食べたことを忘れるということです。
何を食べたか分からないというより、食べたという行為が記憶に無くなるのです。

体験の一部ではなく体験したこと、あった出来事そのものを全てさっぱり忘れるのが記憶障害です。
そのため、ごはんを食べ終わって介護者とともにお皿洗いをしているさなかでも、さらにそれよりも前、目の前のテーブルに使った食器などがある時、料理が残っているお皿がある時でさえも、「食べた」という事実には結び付きません。

これは現在の状況を説明しても納得させることはできず、最終的には「絶対まだご飯を食べていない」と怒り出すことも往々にしてあります。
言い争いをしてもただ体力を消耗するだけで、エネルギーも時間も莫大に消費してしまいます。
このようなときは食べていないという訴えを否定せず、簡単なものを食べさせるのもやむを得ないかと思います。
時間があれば簡単な料理を一緒に作って、食べたという事実をよりはっきりと認識させるのも良い心がけです。
食べていないということに対して真っ向から否定し、「食べたでしょ」と言い合いをしても、ただのケンカになるだけで全く解決しませんので、お勧めできません。

同じものを何度も買ってくる

同じものを頻繁に、何度も買ってくるのは認知症の初期症状の一つです。
他の症状と同じように、最近になって急に目立つようになって来たらすぐに医療機関に相談してみてください。

これは一人で買い物に出かけられるときに起こることですので、本当に初期の段階で発見できる症状です。
特に日用品が多いとされ、小遣いで済む程度の金額なら深刻な実害はそれほどなくて済みます。
気づいても指摘せずに、何気なくしまっておくか、処分しておきましょう。
またこれは、冷蔵庫に賞味期限が過ぎたもの=忘れているものがたくさん入っているというときでも同じで、指摘しないで処分するのがおすすめです。

少額のものなら大丈夫かもしれませんが、これは高額なものを買うケースもあります。
特に健康器具や健康食品などが代表的な例で、昼間に一人でいるときに訪問販売が来て、簡単に買ってしまうということが良くあります。
さらに、買ったという事実を忘れると、訪問販売が来るたびに買うこともあり得ます。

介護者は時々銀行の通帳をみたり、不審な契約書がないかをチェックしておいてください。
身に覚えのない商品、契約書が家にあれば早めに消費者センターに相談に行ってください。
このようなことが何度も繰り返されるというときは、成年後見制度を使用するために地域包括支援センターに相談しに行きましょう。

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