ホームページ / 介護のノウハウ / 認知症介護 / 見当識障害の症状事例
カイゴジョブ
見当識障害の症状事例
見当識障害の症状事例

見当識障害の症状事例

見当識障害とは、過去と現在がつながらなくなる、自分が分からなくなるようなことです。
さらに、今はいつで、ここはどこなのか、なども分からなくなり、不思議に悩んでしまうという症状が現れます。

これは時間の経過のそのものが記憶から抜け、その人が認識している中で最も新しい世界、自分が30歳、40歳だと認識してしまいます。
具体的な例を挙げると、すでに亡くなった夫や巣立って行った子供など、実家には住んでいない人の帰りを待つ、若いころに働いていた職場へ出勤しようとする、家のトイレの場所が分からなくなるなどです。
外に出ても家に帰れない、目的地にたどり着けないということもあるため、自宅付近の路地に入り込んで転んでしまい、そのまま亡くなってしまう、交通事故にあってしまうということもあります。

また、人の認識が分からないという症状もあり、例えば見た目も普通の明らかに女性という人を見て「いい男」「格好良いね」と言って女性と男性が分からなくなる症状もこれに該当します。
さらに時間の感覚も同様で、夜遅いのにもかかわらず仕事や買い物に行こうとしてスタッフや家族を困らせることもあります。

記憶障害に合わせて、時間的な感覚、人の認識が消えてしまうというのが見当識障害です。
迷子で地域の方に迷惑をかけるかもしれないと一言挨拶をする、今がいつなのかを伝える言葉がけを絶やさずにする、トイレなどの重要な場所に目印を付けてきちんと認識させるなどの対策を懸命に続けていきましょう。

道に迷う、自分の部屋を間違える・わからなくなる

自分の現在の場所、建物、部屋の名前や位置が分からなくなり、空間と空間にずれが生じるというものです。
これにより目的の場所にたどり着けなくなったり、迷子になってしまうことがあります。
前住んでいた家、働いていた職場などにいく場合もありますが、家よりもはるか遠くに行ってしまうことも良くあります。
認知症の症状が重く、住所や氏名もあやふやな状態で知らない土地に行くと、帰ってくるのは困難を極めます。

さらに、空間の認識が難しくなるため、ふいに車道に出てしまい交通事故にあう可能性もあります。
近年、認知症の方が迷子になり、行方不明として届けだされる人や身元不明のまま死亡する人が後を絶ちません。
年間でおよそ1000人ほどいるとされ、中には自宅の近くの外で亡くなっているというケースもあります。
奥さんが出かけてから、数年も帰りを待ち続けているというおじいさんの話も聞いたことがあります。

これを防ぐためには、住所、氏名などを書いたタグを服の内側に縫い付けたり、持たせたりするのも手ですし、どこにいるかが分かるGPSを身に着けさせるのもとても有効です。
また、迷子になっている見かけたら知らせるように近所の人に一言伝えておくなども良いと思います。

トイレの外で用を足す

部屋の場所、位置が分からなくなるということはトイレも同様です。
トイレ以外の場所で用を足すことは不潔行為と呼ばれることもありますが、トイレの場所が分からないために起こる行為とも説明できます。

立体の看板やちょうちんなどを目の高さに付けて、素通りしないように目立つようにする、老化にトイレへの矢印を出すなどして、トイレの場所を分かりやすくするという対策がおすすめです。
看板の文字を大きくする、トイレやTOILETという表記ではなくお便所やご不浄と表記してお年寄りにもわかりやすくするという工夫も良いと思います。

ある介護者の方は、ゴミ箱や部屋の隅で小便をすることに悩んでいたとき、ゴミ箱や部屋の隅に鳥居の絵をかいたらそこは神聖な場所でばちが当たると認識したのか、そこでは用を足さなくなったという話もあります。
様々な工夫を凝らして、予防、対策していきましょう。

夜にもかかわらず、会社や買い物に行こうとする

時間の認識が分からなくなり、夜遅くにすでにやめている職場へ行こうとしたり、急ぎではない買い物に行こうとすることがあります。
さらに近所に挨拶をしようとしたり、夜中に人と話したがることもあります。

今がいつなのかという見当識と、判断力が落ちているために起きていると考えられます。

これは見やすい時計やカレンダーなど、時間や日付が分かるものを、その方の見やすい場所に掲示しておくことで防げることがあります。
さらに、介護者はその方に向けて、今の時間、状況を伝える言葉を常に投げかけるのもとても有効な予防になります。
例えば寝る少し前には「これから寝るよ」「寝る前にトイレに行きましょう」と言ってトイレに連れて行き、寝る直前には「おやすみなさい」と言って寝かせるというようなものです。
このような、今がいつで、何をすべきなのかを分かりやすく伝える言葉がけを日々、たくさんしておくと、認知症の進行を遅らせることにもつながります。

これは夜遅くに徘徊する原因にもなりますし、緊急事態にもなりかねないため、介護者やスタッフからしたら非常にやっかいなものかと思います。
ですが、日々言葉をかけて認識を絶えずさせて、認知症の進行を少しでも遅らせていきましょう。

きらケア派遣

注目の記事

徘徊の症状事例

徘徊の症状事例

徘徊とは、ご存知の通りそこら中 …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です