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行動障害の症状事例
行動障害の症状事例

行動障害の症状事例

段取り・計画が立てられない、状況判断力が大幅に低下することを、実行機能障害と呼びます。
ほかの記憶障害のように比較的早期からみられるのが特徴です。

例えば、料理の味がなんとなく変わった、同じメニューの料理が妙に続くようになったなどがサインとなります。
進行すると、少し先の予定、スケジュールを立てることも難しくなってしまいます。
これは直接記憶障害とは関連しないことが多いため、認知症の症状とは結び付きにくいものです。
加齢によるものなど早とちりせずに、ケアマネジャーさんなどに相談してみましょう。

排せつ後の始末が出来なくなる

状況判断出来なくなる、物事の流れが分からなくなることは、便などをした後に水を流さないなども該当します。
服を脱いで用を足すことができない、反対に用を足した後にズボンをはかないなども同様です。
これは実行機能障害だけではなく、失行による症状も含まれます。
また、昔は水洗トイレではなくボットン便所などで、洋式便器もありませんでした。
つまり認知症の症状で子供のころに戻っているとしたら、現在の洋式便器を便器と認識することが出来ずに、便が出来ない可能性があるのです。
ほかにも、洗濯物などを便器に入れて洗濯しようとするなどもあり得ます。
仮に便器と認識しても、水洗トイレと認識できなければ、水を流さずに出てくることもあります。

この様な行動が起きたら、まず怒ったり、分かるまで言い聞かせようとしがちですが、認知症という病ではこれは意味がありません。
頭がますます混乱して、ストレスだけが募っていってしまいます。
ほかの失行などの様に隣でやって見せるということもできないため、その都度始末をするか、さりげなく誘導するといった対策をするほかありません。
具体的な行動を、分かりやすく大きな字で書いて貼っておくと、認識してきちんとしてくれる可能性もありますので、実践してみてください。

料理の種類が少なくなり、同じメニューになることが増える、料理そのものが出来なくなる

高齢になっても料理が好きで、料理を任されている方は多いと思います。
しかし、ある時になってじゃがいもの皮はいつも通りむけてて肉も切れるのに、肉じゃがが出来なくなった、野菜を切る技術は変わらないのになぜか作らなくなった、などのことがあります。
料理には様々な手順を踏む必要がありますが、これがうまくできなくなることがあります。

気を付けておくべきポイントは、段取りが出来なくなるだけで、切ることやむくなどの行為は変わらずにできるという点です。
ですので、同じメニューが頻発するということや、料理をせずに出来合いのお総菜などで済ますようになったというのも、これに該当します。
ある方は突然料理をしなくなり、お惣菜で済ますようになったことを問いただすと、「買ってきた方が無駄にならない」と言って料理を拒むようになったことがあるそうです。
これは実行機能障害の典型的なものです。
当然ながら、料理の際に火を消し忘れて焦がす、物をしまい忘れるなどがあれば認知症の始まりを疑いましょう。
ただ、料理の手順、手際が悪くなっただけで認知症を疑うのは難しいもので、ほとんどは加齢や体力の衰えなどで済まされるかもしれません。
手や目が不自由になったなどの変化がなく、急にこのようなことが起きたら認知症を疑い、本人に説明して医療機関に受診してみましょう。

お風呂に入らず、体の垢やにおいなどが平気になる

体をきれいに保つ、清潔を保たなくとも平気になります。
これはそれまできれい好きだったかどうかは関係なく、お風呂に入ること、きれいにしておくことという段取りが抜け落ちるために起きます。
しばらくお風呂に入っていないのに、「この前入ったから結構です」と入りたがらず、場合によっては無理やり入れようとしても拒否することもあります。
記憶の障害などと比べて目立つことはありませんが、認知症による意欲の低下から起きていることも考えられます。
当然ながら状況判断が出来なくなっているというのも影響しているため、メカニズムはさらに複雑です。

例えば意欲の低下が目立って起きている方なら、本人は面倒くさがっている、お風呂が疲れると思っているから入りたがらないんだと思われそうですが、実際には自分ではにおいやかゆみなどが気にならなくなっているために入らないということがあります。
家族の方が勧めても聞き入れないようなら、デイサービスなどを利用してみるとすんなり応じてくれることがあります。
これはまだ手間がかからない、家族だけで大丈夫というときでも、利用するのをお勧めします。
本人と家族が、サービスを利用することに慣れておいた方が、役立つためです。

季節、目的に合わせた衣服の選択が出来なくなる

真夏でもこたつに入ってセーターを着こむ、外出するときにコートを着る、反対に冬なのに薄着で外に出ようとするなどです。
靴下を手にはくなどは失行に該当しますが、これは服は着れるものの季節などにあった選択ができないことを指します。
季節、目的に合わせた衣類を選択できなくなることが、実行機能障害となります。

料理が好きな方と同様に、昔から服にこだわりがあるという方はいると思います。
そんな方が急に服に無頓着になったり、気にしなくなったとしたらすぐに気が付くと思います。
また、このことは色のバランスでも同様で、服の色の組み合わせがおかしくなった、化粧が好きだったという方がいきなり化粧が下手になったということもあり得ます。
アルツハイマー型認知症においてのこの症状は軽度、中度に進行した時期に見られやすいものです。
入浴している時に一枚減らす、足す、留守にしているときに衣替えを済ませておくなどの対策がおすすめです。
もし靴下を手にはく、上着をズボンのようにはくなどの失行の症状があれば、隣でさりげなく一緒に行ったり、声をかけたりしていくようにしましょう。

車の運転をしたがる

最近、高齢者の免許の返納が問題になっていますが、趣味や仕事で車を運転したがる高齢者の方はとても多いものです。
認知症になったら様々な障害がおこるため、車の運転は絶対にできません。
認知症と診断された場合は、重症度にかかわらず免許は取り消し、もしくは停止となります。
アルツハイマー型認知症か、血管性認知症と診断された場合には完全に取り消しとなります。

なかなか運転をやめなかったり、辞めさせようとしたら怒り出すこともあると思います。
ある家族では、車を全て処分しても一人で販売店に向かって車を買ってきたというケースもあったようです。
認知症が軽度だとしても、運転に必要なことが自然にはできなくなる、不注意が多発してしまいます。
数秒以下の、一瞬の間で状況を判断し、適切な動作をしなければなりません。

当然、高齢になると認知症以外にも視空間の失認などがあるため、距離感をつかめなくなったり、車庫入れが下手になったりすることは往々にしてあります。
重症になるとドアから出られなくなることもあります。
車にかかわることは、本人、家族への影響だけでは済まされません。
認知症の疑いがある場合にはすぐに運転をやめて、専門医に相談してください。
場合よっては、本人の大きな趣味を一個取り上げることにもなり得ますが、大きな事故を起こしてからでは取り返しがつきません。

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