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睡眠障害の症状事例
睡眠障害の症状事例

睡眠障害の症状事例

昼夜逆転や、眠りが浅く、昼間もうとうとしてしまうなど、睡眠と覚醒のリズムが乱れるのは、環境の変化、身体の不調などが主な理由です。
特に病院では不安や恐怖などから大声を出してしまう人、泣いてしまう人や、眠れないといって徘徊する人、寝返りをうってベッドから落ちてしまう人などが多く、とても大変な現場となっています。
これは午前、午後で40分ほどの休息、昼寝を取り入れると夜の睡眠を促して、生活リズムが元に戻りやすいと言われています。
休息と運動のバランスをとれば、生活リズムが整っていくのです。

ちなみに、うつ状態、夜間せん妄などの治療に抗うつ剤や睡眠薬が処方されることがありますが、高齢者の場合だと副作用が強くなることがあります。
例えば日中も眠気が取れなくなる、食欲が出なくなるなどの症状です。
しかし、そのような副作用が出るからと言って薬を飲むことを辞めれば元に戻ってしまいかねません。
飲む必要性と出る副作用の影響などを医師とともに考えて、「安心して眠れる環境」を作ることを目標にしましょう。

深い睡眠に入るための援助

深い睡眠に入るためには様々な助け、環境づくりが必要です。

1.体が安全に確保されている

緊急のコールなどを手の届く位置に置き、すぐに駆け付けられるようにする、ベッドの場合では柵を取り付けるなどの対策があります。
緊急のコール以外にも飲み水やティッシュを届きやすいところに置く、手足を伸ばしても大丈夫なように整理するなども大切です。
また、点滴やカテーテルが接続されているか、漏れはないか、量は大丈夫かといった点検も忘れずに行います。

2.体の状態が安楽か

日課の運動などを作って、心地よい疲労をしてから寝るようにする、決まった時間に起床、就寝するようにするなどがあります。
食事のことも同じように、体について配慮をします。
例えば水分バランスに注意して、就寝前には出来るだけ水を飲ませないで、日中にたくさんの水分をとる、空腹を訴える際のおやつには少量の食べ物とお茶で済ますなどです。

さらに、夕食後に刺激の強い飲み物はできるだけ飲ませないのも良いと思います。
また、寝具、枕の高さなどにも配慮してください。
様々な対策をしても寝付けない人には、寝る前に入浴、足浴、マッサージなどをしてあげてください。
排泄を済ませるのも忘れずに行い、おむつを使用している人はデリケートゾーンを清潔にして、新しい乾いたおむつで寝るようにしましょう。
周りに尿瓶やポータブルトイレなどを置いて急なトイレにもすぐに対応できるようにするのもおすすめです。

3.心を満たして、落ち着いているか、環境は整っているか

寝る前にはテレビやパソコンなどの強い光を見ない方が深く眠れると言われていますが、高齢者でも同様です。
テレビなどはもちろん、読み物なども落ち着いたものを読むようにしましょう。
静かな音楽を聴いたり、お香をたくのも良いと思います。
また、無理やり寝かせようともしないでください。
話し相手が欲しそうであればその場で話を聞いて会話をしてあげたりして、とにかく不安や恐怖を和らげることを専決にしましょう。

同時に、室温や湿度、風向きなども季節を考慮しながら調節しておきます。
においの出る排せつ物や食べ物はすぐに処理して余計なにおいを残さず、生け花なども出来るだけ本人から遠ざけます。
常夜灯などをあえて設置したり、照明のスイッチにすぐ手が届くようにするなどもいいと思います。
足音やドアの開閉音、ワゴンを引く音など、巡視などにかかわる音については、乱暴にせずにできるだけ穏やかに、静かに行いましょう。
寝間着や寝具は本人の好みのものを使います。
清潔でゆったりとした、軽いものを使ってください。

4.睡眠導入薬の服用

どうしても入眠が困難な場合には睡眠導入薬の使用も検討しますが、これは最後の手段と考えておきましょう。
服用する場合には指示された分量、時間を必ず守って、寝つきが悪い人には服用の時間を早めるなどの対策をします。
服用させたらきちんと飲み込んだかどうかを確認します。
また、その後も十分に観察して、異常行動がないかを注意してください。
起床してからも足がふらついたり、うとうととしているような状態が無いかを観察しましょう。

せん妄

認知症、脱水症状、薬の副作用や環境変化から意識障害を起こし、それによって幻覚や幻聴が伴われ、不安や興奮をする状態のことをせん妄と呼びます。
これは特に夕方から夜間にかけて起きやすく、不安から大声をあげて徘徊をしたり、興奮から手をあげたりすることがあります。
出来るだけ早期のうちに精神科の治療を受けるなどの対策が必要です。

せん妄は必ずしも認知症とともに起こるというものではなく、何も問題がない方でも薬の副作用や環境の変化などから発症することがあります。
検査、手術のあとなども同様です。
いきなり夜中にお坊さんが来たと騒いで、ずっと起きてるという相談をする方もいました。
せん妄を起こしている何らかの原因を取り除いてあげたら、元に戻って元気になることが少なくありません。
せん妄はほかの症状と並んで、とても手が焼けて大変ですので、早いうちに医療機関に相談しに行きましょう。

いつもうとうととして眠そうにしている

特に不眠の症状もないのに、日中眠そうとしていることはないでしょうか。
ある方は寝たきりで、お話は少しだけ出来ました。
いつも静かな、一日中寝ているように感じられるという人で、不満そうにしていることはほとんどありませんでした。
この方が家族の方と関わるのは経管栄養注入時とおむつ交換の時、出かける前後のあいさつ程度でした。

認知症の人は自分の意志がうまく伝えられないこともあって、存在感が薄くなり、家族と関わる時間が大幅に減ってしまいます。
つまり、話す機会が減って自分の世界に大きく引き込んでしまい、覚醒時と睡眠時がまどろんだ状況に長時間陥ってしまうことがあるのです。
不眠症状と全く逆にたどっていくこともあるということです。
その後、その方のお誕生日が来て、いつもは寝たきりなものの、車いすに乗って家族とともにお祝いをして、花束を渡したら大粒の涙を流して喜んだそうです。
覚醒と睡眠のメリハリをつけ、生活リズムを整えるためにもできるだけ多く話しかけてみてはどうでしょうか。

昼夜逆転してしまう、夜中に眠れなくなる

高齢者の方でも生活リズムが逆転してしまうことがあります。
「今寝たら夜寝れなくなる」と言われて無理やり寝ないように起こされている方もいると思いますが、それが逆に興奮材料となって夜間寝れなくなることにつながりかねません。
車いすなどに座りながら寝てしまっている方もいると思います。
このようなことをしていては、体調はどんどん悪くなっていきます。

ですが、ある一定した睡眠パターンを確立している方もいます。
昼に完全に寝て、夜に完全に起きている人、さらには2日、3日程度は寝ないで起きていて、その分2日、3日程度起きずに連続して寝るという方もいます。
1日が24時間では足りなくて困ったということはないでしょうか。
反対に、1日が24時間だったらやることが多すぎてとても疲れると思った方もいると思います。
これは、認知症の方などのような、上記に当てはまる方にとっては1日は48時間、72時間ということです。
特に訴えている場合でなければ、壊されたくない一日なのです。
つまり、無理やり寝るようにすると、パターンが乱れ、体調が崩れる可能性があります。
生活リズムが乱れると困るというときには、環境を見直して睡眠を整えてあげましょう。

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