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情緒不安定の症状事例
情緒不安定の症状事例

情緒不安定の症状事例

認知症は知能、意欲などと比べて感情の起伏は最後まで保たれやすいと言われています。
ですので、怒る、泣く、落ち込む、喜ぶ、笑うということは認知症になっても頻繁に見られるのです。
環境に対する快、不快の感情はとても直接的に表に出てきます。
しかし、その感情は人やとき、場所に適したものを出すとは限りませんし、出す程度もまちまちです。
進行すると些細なことでも強く反応してしまい、とても不安定になることがあります。

些細なことで手をあげる、暴言を吐くようになる

認知症が進むと感情が不安定になりやすく、ほんの些細なことで怒ったり、手をあげるようになることがあります。
当然ながら介護者、家族の対応がきっかけになることが大半で、何のきっかけもなくいきなりあ暴力をふるったり、暴言を吐くことはまずありません。
ほとんどは、何らかの原因があります。

例えば、同じことを言ったり、聞いてきたりしたことに対して「だからさっき・・・」と言ってしまうといきなり怒るというようなものです。
何の説明もなく、急に腕をつかんで「お風呂に入りましょう!」と元気よく言うと、強く拒否するなども同様です。
お風呂に入るという行動を納得して、理解できなければ嫌がります。
ただ振り払った、逃げようとした行動が、介護者からしたら結果的にいきなり手を挙げられたと捉えられることもあります。
認知症では、周囲の状況を見ながらどのような対応が適しているのか、判断が難しくなることを理解して、対応していく必要があります。

感情のコントロールができなくなる

些細なことで怒ってしまうということは、情緒不安定にもつながります。
これは血管性認知症の場合だと、特に見られます。
例えば悲しいことを聞いてもいないのにいきなり泣き出したり、特におかしいことでもないのに急に笑い出すなどです。
現在の状況、会話の流れに全く関係のない感情が現れることは、感情失禁と呼ばれます。

前頭葉の働きに障害が起きているために見られることで、残念ながら家族や介護者の対応で、発症しないようにコントロールできるものではありません。
また、有効な薬物療法も現在はありません。
しかし、何のきっかけもなく怒ることは無く、怒るときはほとんどのケースで何らかのきっかけがあるものなので、突発的な危険はありません。
まともに対応していてはとても疲れ、大変ですので、何とかうまく流すように対応してみてはどうでしょうか。

不安感が強くなる

認知症になったと、最初に気づくのは、家族などの身近な人とお思いではないでしょうか。
日常生活で変化が起きれば気が付きますが、それ以前に今までできたことができなくなる、覚えていたことを忘れてしまったということに気づくのは、ほかの誰でもなく本人です。
これを言葉で言い表せるかどうかは個人によって大きく変わります。
さらに、これからこのようなことが増えるかと思うと、ますます不安になっていっても無理はありません。
不安感が出るというのは認知症の初期症状の大きな特徴となります。

また、認知症が進行した時でも、自分のしたことを否定されたり、納得のいかないまま無理やり説得されたりすると、記憶が不確かなまま進んでいくのでとても不安な状態になります。
不安感が増大していくと混乱状態になり、ますますひどい状態に陥ってしまいます。
認知症とは、本人もわからないまま進んでいってしまうので、周囲の対応によって簡単に不安になっていきます。
ですので、多少の失敗や記憶の誤りがあったとしても、安心して過ごせる環境こそが、認知症の方にとって最も落ち着いた環境となるのです。
同じことを何回言っても「だから」「さっき」などと言われることのない環境が一番ベストです。
認知症はストレスによって加速するものでもあるため、このような環境を作るのは進行を遅らせることにも大いにつながって行きます。

体の不調を何度も訴える

例えば、胸が苦しい、どこかが痛い、おかしいと感じて病院に行っても、お医者さんには何でもないですよ。と言われたことはないでしょうか。
想像もできないような、とんでもない病が起きている可能性もありますが、実際にはどこも悪くない、平常なのに体に不調があると訴えることがあります。
これを心気と呼びます。
ほかの症状と同じように、このような訴えが何度もあると「はいはい」「また始まった」と思いがちですが、上手く言い表せなくなっている認知症の方にとっては本当に痛いのかもしれません。
ですので、どんな場合でも必ず確認するようにしましょう。

この心気状態は認知症ではなくても高齢者の方に起こりやすいものですが、認知症でも起こりえます。
不安感が高じたことで起こる、精神的なものもありますが、きっかけが何もなくても現れることもあります。
この治療は薬物療法を行うこともありますが、本当に異常をきたしているなど、ケースによって対応がまちまちです。
急すぎて対応ができないというときは、そばにいて暖めたり、反対に冷やしたり、さすったりといった何らかのかかわりを持って慰めるようにすると心が落ち着いて、治ることがあります。
かかりつけの顔なじみのお医者さんなどがいればとても助かると思います。

大声を上げる、大きな音を鳴らす

叫ぶように大きな声を上げる、大きな音を鳴らすのは、中程度に進行した認知症においてしばしばみられる症状です。
夜中にこの症状が起きると家族はほとんど眠れなくなり、近所迷惑になるので非常に負担となります。
夜に目立つときは、何らかの睡眠の障害が起きている可能性があります。
例えば夜眠れずに不安になって誰かを呼ぼうとしているなどです。
ですので、このことは夜間せん妄においても見られる症状です。

これを治すためには生活循環を良くして健康状態を見直し、睡眠と覚醒のリズムを整えるのが何よりも必要です。
場合によっては薬物療法を行うこともあります。
また、これは昼夜問わず起きることもあります。
その際にも身体的な状態を整え、落ち着くようにすることが第一ですが、その次にはデイサービスを利用して夜間と昼間の区別を付けるようにしましょう。
おそらく、この症状が起きているときは要介護の度合いからしても、頻繁に利用することが多いと思いますので、是非活用してみてください。

一人にされることを極端に嫌がって家族などからなかなか離れようとしない

本人の視界からほんのわずかの間でも家族やスタッフなど、特に介護者の方が消えると、極端に落ち着かなくなって、混乱してしまうことがあります。
デイサービスを利用しようと思っても、普段ついている家族などがいないと落ち着かないため、結局一緒に行かざるを得ない。ということがあるのです。
特別、嫉妬妄想などのこともなく、明らかな理由が無いのに介護者から離れない時には、少しずつ、ゆっくりと本人から離れるようにすれば上手くいくことが多いとされています。

この症状によって一人でデイサービスを利用できるようになるまで、半年近くもかかったという方がいるようですが、最後まで一人で参加できなかったという例は極めて少ないとされています。
家族などの普段の介護者だけではなく、利用するデイサービスのスタッフの方なども根気強い協力が必要です。
いつもつきっきりにいることは難しいものですので、スタッフの方などと試行錯誤して、どうにか離れられるようにしましょう。

今後の予定を言っておくと落ち着かなくなる

「明日は○○に行くからね」「明日は○時に起きるよ」と伝えるとすぐに出かける用意をして、何時に出るの?と聞いてくることがあります。
「明日だから大丈夫だよ」と言っても一瞬納得するだけで外出の用意したまま、うろうろと玄関で待ったり、寝ないで起きていることがあります。
これは単に記憶障害の一種と捉えられますので、直前に言ってみると「そんな直前に言わないで」と嫌がられます。
数日前に伝えるよりは、2、3時間前に伝えるのがベストかと思います。
これだと用意する時間などもじっくり取れて、余裕をもって行動することもできるかと思います。
急を要することなど以外なら、あえて伝えないというのも手になると思います。

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